探偵が盗聴器を発見（探す）する際の一つの方法として、ハウリングによる調査方法があります。

その方法とはどのようなものなのかを解説します。

■ハウリングによる盗聴器の発見方法についての解説

「ハウリング現象の解説」

(例)カラオケボックスで歌を歌っている際、のマイクとスピーカーとが近づくとハウリングが起こります。

「キーン」というすごく嫌な音がする。あの現象のことです。

これは「マイクの信号」が「スピーカの音声」になった後、再びマイクに拾われてしまい、

マイクとスピーカーの間を同じ信号が、超高速で行き来することになり、結果、「キィイイイン」という高音になってしまう現象。

これを収めるためには、「スピーカーから出た音が、マイクに拾われないようにすればいい」

つまり、「マイクとスピーカーを離す」「スピーカーの音量 を下げる」などによりハウリングの症状をなくすことが可能です。

カラオケボックスのマイクとスピーカーの役割が

盗聴器がマイクの役割

広域帯受信機がスピーカーの役割になります。

盗聴器で音を拾って電波で発信する

それを広域帯受信機で受信し、スピーカーと同じで音を出す。

これが盗聴器と広域帯受信機の関係です。

(盗聴調査実施の方法)

1.広域帯受信機を使い、盗聴に使用されている電波の周波数を探す。

2.周波数を受信出来たら、受信機の音量を上げればハウリングが起こります。

この際、ボリュームを最大にしておくと、ハウリングが起こりやすくなります。

3.音量を少しずつ絞りながら、ハウリングの現象を確認します。

4.室内を移動し、ハウリングが強く発生する場所を探します。

5.「3」「4」を繰り返し、盗聴器の位置を絞り込んでいき発見する。

実際には機器の扱いになれないとハウリングの現象が起こっても盗聴器がどこにあるのかを絞り込むのに苦労します。

部屋の中央に立って、受信機のスピーカー部分を探す方向に垂直に向けてゆっくりと一定方向に一回りします。

ハウリングがどこの位置で起こるのかを特定していきます。

ボリュームを少しずつ絞りながらゆっくりと行います。

ボリュームが大きすぎると常にハウリングが起こりますし

小さすぎるとハウリングが起こりません。

まずは盗聴器がある方向を特定して、位置を絞り込んでいくことになります。

実際の調査では、このハウリングの現象と他の機器を用いて調査を行うことになります。

それぞれの機器に特徴がありその特徴、癖を理解し効果的に調査を行います。

※盗聴発見の実習「盗聴器発見ゲーム」を行います。

探偵学校では、生徒に周波数を合わせた受信機をもたせ、お互いに盗聴器を隠させて発見してもらうことになります。

探偵学校の授業の中でも最も興味のある科目でしょう。

■盗聴に関する法律

言うまでもなく盗聴は違法。

直接取り締まる、盗聴禁止法のようなものがあるわけではありません。

その行為をすることによっていろいろな法律に違反することになります。

盗聴器を製造したり、販売したり、購入しても何の罪にもなりません。

■盗聴と法律に関する

盗聴における裁判では電波法・電気通信事業法・住居侵入罪などで裁かれます。

●無線式盗聴器のほとんどは違法?

日本で年間に十数万個も販売されている盗聴器は、厳密にはその殆んどが使用すると電波法の第4条の違反となります。

例外となる同条の一項に「発射する電波が著しく微弱な無線局で総務省令で定めるもの」とは

電波の周波数が76～90MHz の FMワイヤレスマイク帯域の物で、盗聴の種類と方法の使い捨て盗聴器と同じで、

それ以外の盗聴器の殆んどが使用すると違反になります。

つまり、例外となるのは「カラオケボックスなどで使用するマイク」などのみとなります。

要は、無線のマイクのことです。

それ以外の盗聴器で、盗聴をすると違法な行為となります。

●電話や盗聴器の電波を受信すると違反?

一般の人が、市販の広域受信機で携帯電話の内容を聞くと、電気通信事業者 法第4条の「電気通信事業者の取扱中に係る通信の秘密」と言うことで

違反に なる事があります。

しかし、ここは専門家の間でも意見が分かれていて微妙なところです。

仮に違反となってもその傍受の立証が極めて難しいのです。

コードレスや他人が設置した盗聴器の電波を受信(傍受)する事は違法ではありませんが、

その内容を他人に漏らしたり、テープに録音して販売等をすれば、「通信 の秘密を侵した者」「無線通信の秘密を漏らし、又は窃用した者」となり違法と なります。

●自分の会社に盗聴器を仕掛けると住居不法侵入?

「盗聴の実態」中の、

「企業スパイII」の例にあるような興信所からお金で依頼され、自分の会社に盗聴器を仕掛けた場合、

不法侵入にはならないと考えてい る人が多いのではないでしょうか?

しかし、その行為は会社の職務に関係が無 いので住居不法侵入罪(刑法130条)が成立します。

盗聴することを目的で会社に入った場合、不法侵入となり犯罪となります。

●電話盗聴は罪が重罪になる?

電話盗聴はあらゆる罪が加算して、重罪になりやすいのです。

盗聴器設置の為の行動を想定した場合、電信柱は電力会社又は NTT の所有物なので一切登れ ません。

そして家屋外壁の電話保安器への取付けは、ほんの僅かでも敷地内に 入るので、住居不法侵入罪。

設置に成功すれば電波法・電気通信事業法・有線 電気通信法違反となります。

もし夫婦間や親子間で電話盗聴器を部屋の中に仕 掛けた場合は、取付け場所や盗聴器の種類により先ほどの工事担当者無資格違反、そして電波法の違反となります。

●盗聴テープを証拠能力と見做した判例

『夫の電話を盗聴したテープを証拠に、妻が夫の不倫相手に、1千万円の損害 賠償を求めた訴訟の判決が1990年(平成2年)11月28日東京地裁であった。

谷口幸博裁判官は「たとえ証拠取得方法に違法があっても、証拠能力が 失われるとはいえない」と盗聴テープの証拠能力を認め

「守操請求権を侵害した」として不倫相手の女性に400万円の支払を命じた。

判決によると、A 子さんの夫(54歳)は1986年(昭和61年)、理由を 告げずに家を出て、被告B子さん(54歳) 方の隣室で生活するようになった。

翌87年(S.62年)5月、夫から暴力を振るわれた上に「家を出なければ殺すぞ」等と脅された A 子さんは自宅を出たが、

興信所に調査を依頼したりした 結果、夫とB子さんが親密な交際をしている事が判明し提訴した。』

この判例は多くの人が抵抗なしに受け止める事が出来ると思います。日本の法律も基本的にはこの判例の延長の様です。

しかし今までの例を見てもわかる 様に、日本においては盗聴行為そのものを、直接規制する盗聴罪と言う法律がありません。

盗聴を悪用したときの罰則や、使用における規制の方法の改善を 望んでいるのです。

悪用された被害者側から見れば現行の罰則は的外れであり、 又それ自体も微罪である為法の保護による安心感は無く自衛を決意する方が殆 んどです。

今は野放し状態というのが、実情ではないでしょうか?

■盗聴発見と他の調査との違い

当社、ガルエージェンシーは各種調査を取り扱っているが、他の調査(行動 調査、信用調査、行方調査など)と盗聴発見調査が決定的に違っている点がひとつあります。

それは、 盗聴発見調査は調査員と依頼者が会う唯一の調査であるということです。

他の調査では依頼者は相談員と面談し、相談員が調査員に指令を送ることになります。

なので、調査員と依頼者は会うことはないのですが、唯一盗聴発見調査だけは、 調査員と依頼者が現場で顔を合わせることになります。

その為、盗聴器が発見されなかった場合など、 調査員は何故盗聴器があると考えたのかを依頼者が納得いくまで話す必要があります。

盗聴器は発見されなかったが、なぜそのように思うようになったのか？

例えば情報が漏れると考えられる事象はどのようなものなのか？

盗聴器以外でもそのようなことができるのかなど、原因を分析して問題解決の方法をご提案することになります。

■これまでの調査事例

・子供が家庭内の話を外で話していた

・社員が直接外部の人物、会社と接触をしていた

・パソコンやスマートフォンをハッキングされていた

・浮気相手が嫌がらせで情報漏洩

・社員が情報を同業他社へ売っていた

・社員が在籍中に情報を持ち出し会社を設立していた

・郵便物が盗まれていた

など、色々なケースがあります。

取り返しがつかなくなる前にご相談ください。

少しだけ、弊社の紹介をさせてください。

ガルエージェンシーは探偵業界で最大の組織です。
全国、北海道から沖縄まで100を超える拠点があり
大阪に私の事務所は、梅田キタ、新大阪、心斎橋にあります。
私はガル探偵学校 大阪校の校長も兼務しておりますので、
調査には大変自信を持っております。必ず、感動する調査結果を提供します。

女性の相談員もいますので、女性の方も安心してご相談ください。
ご相談は無料ですので、お電話、メール、LINE等からご連絡ください。
もちろん事務所へお越しいただき、直接お話をお聞きすることも可能です。
お困りなことがありましたら、お気軽にご相談ください。

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