探偵ブログ2022.04.14
探偵が行う行動調査とはどのようなものなのか?
探偵が行う行動調査とはどのようなものなのか?
尾行・張り込み
探偵業の調査の中で、中心となるのは行動調査(浮気・素行など)です。
行動調査とは対象者を尾行・張り込みをして行動の記録と映像を収集する業務です。
行動 調査は張り込みから始まり、張り込みで終わり、通過点が尾行です。
どれか一つ欠けても行 動調査としては成り立ちません。行動調査は探偵業には基本中の基本なので、行動調査がで きないと探偵として致命傷ともなります。
【尾行・張り込みでの調査員の心構え】
行動調査の場合、尾行と張り込みの比率は、張り込みの時間が約70%、尾行が約30% と圧倒的に張り込み時間が長くなります。
そのため調査員は肉体的にも精神的にも鍛えなく てはいけません。テレビ等の探偵とは違い、実際の探偵は地味で精神的にも強いのが実情です。
【尾行・張り込みの事前準備】
先に述べたように実際の探偵は目立たないのが大前提です。
テレビやドラマの世界とは違 うことを認識してください。
服装は調査場所、時間等に合わせなくてはいけません。
オフィ ス街で調査する場合は紺色系のスーツを着る事によって、周りの景色と同化しますし、
繁華 街などでは普段着(原色以外)の方が目立たなかったりする場合があるので、服装・装飾品 で目立つような事は絶対に避けます。
対象者の記憶に残らないように、配慮する事を心掛け て下さい。
行動調査では対象者の記録を取るのが目的です。そのためにメモ・IC レコーダ・映像機 器など必要となります。
場所により使用する物を使い分ける必要がありますが、全てにおい て対象者に認識されないよう注意して下さい。
例えばデパートなどでメモを書いている人が いたら、何を書いているのか気になりませんか?
同じメモを書く行動でも、バス停を見てメ モを書く人がいても不自然ではないのです。
その行動が人の記憶に残ることもあり得るので 対象者がどのような交通手段を使用しても対処できるように事前に準備する物もありま す。
対象者が電車通勤している場合、通常定期券にて駅改札を通過します。
その時、調査員 が券売機で切符を購入していては、失尾する原因にもなるので改札を通過できるプリペイドのカード類を用意しなくてはいけません。
関東圏内の JR・地下鉄であれば「スイカ」「パ クネット」で通過できます。
都市によりカードの名称は異なり、無い場合もありますので調 べて購入してください。
【予備調査】
対象者居住先の確認」 一戸建、マンション、アパート、寮など建物の確認。
マンション等は居住フロアに何世帯居住しているか確認。 居住先からの視界、表札。
持ち家、借家、賃貸の場合は管理会社の確認。 居住先の出入り口、マンションの場合は複数ある場合が多いので注意。
オートロック、集合ポスト、管理人常駐等も確認。 居住先周辺の地理、交通手段、駅までの距離、車両・自転車の有無。
【尾行の際に必ず注意する事】
見失わない(失尾)当然の事ですが、見失っては調査が続行できなくなり、依頼者に満足 いく調査ができません。
場合によっては調査料金が頂けないこともありますので失尾しない ように心掛けてください。
発覚しない(認識)調査全般に言えることですが、対象者に絶対に認識されてはいけませ ん。
認識されると対象者は警戒行動を取ります。
警戒行動になると調査が続行できなくなる など場合によっては調査を打ち切ることも選択しなくてはなりません。
以上の事を踏まえて、尾行を行いますが失尾・認識されるポイントを抑えて下さい。
【徒歩尾行のポイント】
●人混みでの尾行は失尾する原因の一つです。人混みでは距離を取りすぎると失尾してしまいます。
人混みの中では対象者を常に視界に入れるためにも接近して尾行します。
●人が少ない住宅街などでは対象者との距離を離します。夜の閑静な住宅街などでは対象者 と調査員しか歩いていない場合も多々ありますが、
注意点として調査員は音を出さないよ うに気を付けて下さい。走った時にポケットに小銭が入っているため音が出て、警戒され ないように注意します。
●電車・バス等での尾行は、対象者の視界に入らない点に注意をします。混んでいる車内では近づく必要がありますが、対象者の視界に入らない位置を選んでください。
●数ヶ所の出入り口のある建物に入るとき、全ての出入り口を監視できる場所を確保できる ならば、そこで張り込むのが一番ですが、
そうでない場合は対象者の後を追って建物に入 ります。
●建物はホテル、レストラン、デパートなど多岐にわたりますが、潜入した場合は、その場 所に合わせた行動をして下さい。
デパートであれば商品を見て選ぶふりをする等、レスト ランであれば簡単なものを注文し会計を先に済ませて、
いつでも出られるようにします 曲がり角等で角を曲がった対象者を視界から外した時は、角の直前では対象者との距離を 縮めて、
視界から外れたらすぐに追いつきます。注意点としては角を曲がったところで、 対象者が立ち止まっている場合も考えられる為一旦、
通り過ぎる振りをして対象者の位置 を確認してから曲がります。
●エスカレーターでの注意点は、デパートなどで数階上る場合に、次の階に上る際に対象者の視界に入ることが予測されます。
それが何度も繰り返されることにより印象を残す 性があるので、エスカレーターでは対象者との距離を離すようにします。
もるだけ対象者と目線を合わさぬようにすること。
もし目線が合っても、急に目稼2月 けてはならない。対象者の後頭部を見て尾行すると対象者が振り返った際に目線が合ってしまいます。
14者が女性の場合、尾行が難しい場所があります。例えばデパートの下着完り万11 ロコーナー等、
このような場合は一人で買い物をしている女性客を見つけ後ろにつき彼氏 を装ったり、店員にプレゼント買う客を装うか、全ての出入り口をチェックできる位置に 張り込みします。
●エレベーターはマンション、雑居ビル、デパート等、調査中にいろいろな場面で出てきま す。
対象者がエレベーターに乗る場合には状況をよく把握し、決断してください。対象有 がマンションに入り(オートロック式のマンションには入らないようにしましょう。)、
行先を判明させたい場合に、もし対象者が集合ポストなどから郵便物を取り出す行動があ った場合はエレベーターに同乗する必要はありません。
郵便ポストの部屋番号を見ればよ いだけです。または外から玄関、通路が見える時も同様で同乗する必要はありません。
●同乗しないと判明できない場合
1 対象者がボタンを押す前に先に上階のボタンを押し、対象者の後ろに立つようにします。対象者が降りた後、エレベーター内から部屋を確認する。
2 対象者が降りたら反対方向に歩き、適当な事務所、部屋に入る振りをしながら何処に入るかを確認する。
3 対象者がボタンを押す前に中央あたりのボタンを押し、階数しか判明できないが警戒を避けられる。
4 デパート等、出入り口が複数ある場合は必ず同乗して下さい。その際に対象者の後ろに立つようにして下さい。
各階1店舗、1部屋の場合は降りた階の確認だけでよい。
【尾行中の行動について】
対象者は予測できない行動をとる場合があります。 例えば対象者が立ち止まる場合。
対象者との距離が短いと追い抜く事になりますので状況 を把握し距離を取って、歩道の反対側から尾行をします。
もし対象者を追い抜いた場合のデ メリットは対象者が視界から消えて、対象者の視界に入り、調査員が振り返る必要がありま す。
それを避けるために歩道の反対側から尾行したりします。対象者との距離を離したい時 には、歩幅を縮めて歩き、
距離を縮めたい時には歩幅を広げて同じペースで歩くのがポイン トです。
上記の点に注意して尾行を行いますが全てにおいて、自然な行動を忘れずに調査して下さ い。
不自然な行動、挙動不審にならないように心掛けて下さい。
【車両尾行】
車両の選択
基本的にはどんな自動車でも、交通ルールが存在する限り対象車両より遥かに性能が劣る 車両でも尾行は可能です。
しかし高速道路ではそうはいかない場合があります。時速 150km で走る車両を軽自動車で追いかけるのは不可能です。
●車両は一般大衆車を使用。色は目立たない、白、黒、シルバーなどがよい
●市街地は立ち上がり重視、高速はトップスピード重視の車両を選ぶ。
●ワンボックスタイプの車両は、長時間の張り込みには適しているが尾行には不向きである
●常日頃から車両の整備、及び運転技術の鍛錬を怠らない。
【車両での張り込み】
●事前に対象車両のナンバーならびに特徴を調べておくこと
●張り込み位置は、車の出入り口が見える位置で何処に行かれても対処できる位置で張り込む。
●運転席ならびに助手席に座らないことにより、近隣から人が乗っていない車両と思わせる。
調査員は後部座席に座り張り込みする。車両後方のガラスにはフィルムを貼る。
●住宅街等の場合はエンジンを切る。エンジン音は意外と響くので張り込み中はエンジンを 切る。
【初動での注意】
張り込み位置の決定が重要です。
対象者が車両で動く可能性が濃厚の場合は、やはり対象 車両が見える位置、もしくは確実に出てくる位置を確保しなければなりません。
その為には 予備調査の段階で周囲の状況を把握しておく必要があります。
長時間車両が駐車されていて 不自然ではない場所を探し出さなければなりません。
また住宅状況、近隣住民の視線、一方 通行などの道路状況、交通量を考慮し、ベストの位置を確保する必要があります。
対象者が現れた時に、慌ててエンジンを始動する必要はありません。
対象者が車両に乗車 して、エンジンを始動させて走り出す兆候を確認してから、調査車両のエンジンを始動させ て尾行を開始します。
対象者が車両に乗り込む前やエンジン始動させる前に音を出さないの が基本です。
【車両での尾行】
●車両尾行は二人がベストです。一人では撮影ができない、三人では加速が悪くなり失尾する可能性がある。
●運転手は運転だけに集中すること。助手席の人はその他全てのことを行います。(ナビゲータ、ビデオ撮影、時間記録など)
●対象車両と調査車両の間に入れる車の台数は3台未満。
●基本的に車両尾行は、対象者の車両ナンバーを追いかけること。車両の特徴を見る。(ステッカー、アンテナなど)
●対象車両のルームミラーは見ない。(対象者と目を合わせる可能性がある)
●尾行ポジションは、対象車両の左斜め後方がベストです。(死角になる)
●信号待ちの際は、前の車との車間を開ける。(急な対応ができる)
●対象車両と同じ行動はとらない。(ウインカー、車線変更など) つ二つ前の信号を見て尾行する。(対象車両との距離を詰める、離す)
●もし赤信号になり対象車両を見失いそうになったら、助手席の人が降りて走って追いかけ、運転者に走っていった方向を指示する。
その際運転者は、助手席の人を乗せる行動は 後回しにして対象車両を追いかける。
●徒歩尾行同様、状況に応じて車間距離を考える。(市街地は近づき、高速は離れる)
●夜間はヘッドライトをうまく使い尾行する。信号待ちの際、ヘッドライトを消さずに対象 車両の真後ろに付く。
(調査車両のナンバーや車内が見え難くなる)夜間の住宅街はライ トを消し、ゆっくり走行すると認識される可能性が低くなる。
●車両尾行の際には対象車両だけではなく、周りにも気を使うこと。(事故には充分気をつ ける)
【張り込みのポイント】
●行動調査で一番認識されやすいのが張り込みです。時間と場所により張りこみ場所、方法に違いはありますが周囲から、怪しまれないようにしなくてはいけません。
●張り込みは車両の場合と立ち張りがあります。通常、閑静な住宅街では車両を使い張り込 みをしますが、狭い住宅街等で車両が置けない場合は立ち張りになります。
●どんな場所でも共通するポイントとして、正対してはいけません。正面を向かないのが原則です。また、対象者から見え難く、調査員が見落とさない場所を選択して下さい。
●住宅街で早朝から張り込みをした際に、何時間か立っているだけで対象者に認識されなくても、近隣の住民が不審に思います。状況によっては歩くのも一つの方法です。
●駅やデパート等、人が多い場所では周りから不審がられることは少なくなりますが、対象者の見落としに注意しなくてはいけません。
●夜間の張り込みでの注意点として白い衣服など見えやすい服装は避けたり必要も無いの に照明機具を点灯させたり、煙草を吸ったりしない。
【行動調査における注意事項】
【張り込み調査】
●対象者監視のために、他人が監守する住居・建造物またはその敷地に入ってはいけません。
●公開されている建造物(映画館、デパート等)に進入後、そこの看守者(警備員など)か
ら退去要求されたにもかかわらず、そこに留まって張り込みを継続してはいけません。
●対象者監視のために、人が住んでいない邸宅・建物へ侵入してはいけません。
●邸宅や車内への覗き見をしてはいけません。
撮影・機材
探偵といえば、欠かせないのが映像機材です。
昔はビデオカメラが無かったため、スチールカメラが主流でしたが、現在はビデオカメラ が調査の主流になっています。
探偵に絶対必要な技術、それは撮影です。行動調査の場合、 どんな調査においても尾行、張り込みは行いますが、撮影も必ず行っています。
撮影時に必 要なものは撮影機材と少しの勇気です。機材の違いはそれぞれありますが、
共通しているこ とは「証拠として通用するかどうか」が映像の良し悪しを決定します。タイミングやピント が合っていなければ、
また対象者が写っていなければ証拠にはなり得ないのです。
しかし撮影ばかりを重視して対象者の目の前でカメラを構えたりすると、あっという間に 認識されてしまい、取り返しのつかない事になってしまいます。
張り込み位置の選定や機材 の特性を把握しておかないと、撮影したものは「証拠」になりません。マイクTO
証拠としてなりうる最低限のライン
1. 誰が(誰と誰が)
2. 何処で
3. 何をしているか
以上のことが判明させられると良いでしょう。
【証拠とは】
調査内容により証拠はそれぞれ変わりますが、浮気調査であれば不貞行為、素行調査はそ れぞれ目的により証拠は異なります。
情報漏洩の疑いがある場合の調査は誰と接触し、誰に 情報を流しているかが重要な証拠になり得ます。
ライバル会社の社員と接触して、書類の受 け渡し、金銭の受け渡し等、現場の映像や音声などが「証拠」になるのです。
接触してコー ヒーを飲んで、世間話しをして別れた場合は「状況証拠」に過ぎません。浮気調査の場合は、 証拠の一つとして不貞行為があります。
不貞行為とは「浮気」ですが、浮気の境界線はどこ でしょうか。対象者が女性とレストランで食事をしたら浮気ですか?
対象者が女性と道路で キスをしたら浮気ですか?答えは不貞行為ではありません。
民法上、不貞行為とは肉体関係 を意味します。しかし、私たちはその行為を直接見る事は、殆んどありません。
では、何が証拠になるか?それはホテル等の出入りの映像です。
● ラブホテルであれば社会通念上、その行為をする場所と認められていますが、1回の出入 りの映像を撮って、離婚訴訟の証拠として提出した場合、
対象者の言い訳として「女性が体 調を悪くして、偶然そこにホテルが有ったので休ませた」など主張した場合、不貞行為と見 なされず敗訴する可能性があります。
ホテルの出入りは「状況証拠」にすぎません。ですが 「3回」同一人物と、ホテルに出入りした場合は社会通念上、その行為が有ったと認められ ます。
最低3回の証拠映像を撮ることにより、言い訳ができなくなり、状況証拠が不貞行為の証 拠になるのです。
また、ホテルの「出入り」の映像は片方だけ有っても証拠として不十分で す。それは入った時間と出た時間の経過が証拠になるのです。
例えば「入ったけど3分で出 もしこの場合は証拠にはなりません。完璧な証拠を撮るように心掛けて下さい。
その他にも対象者の不良性、友人関係、金銭関係など様々ですが、調査内容、目的に応じ て証拠は違ってきますので、調査内容をよく理解して調査して下さい。
少しだけ、弊社の紹介をさせてください。
ガルエージェンシーは探偵業界で最大の組織です。
全国、北海道から沖縄まで100を超える拠点があり
大阪に私の事務所は、梅田キタ、新大阪、心斎橋にあります。
私はガル探偵学校 大阪校の校長も兼務しておりますので、
調査には大変自信を持っております。必ず、感動する調査結果を提供します。
女性の相談員もいますので、女性の方も安心してご相談ください。
ご相談は無料ですので、お電話、メール、LINE等からご連絡ください。
もちろん事務所へお越しいただき、直接お話をお聞きすることも可能です。
お困りなことがありましたら、お気軽にご相談ください。
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