社長ブログ2019.09.13

【盗聴・盗撮の実態】探偵が行う盗聴・盗撮器の発見調査とはどのようなものか徹底解説

インターネットや通信販売の普及により、誰もが手軽に盗聴器や盗撮器を入手することができる時代になり、現在、年間で約40万個の盗聴器・盗撮器が販売されております。
盗聴器は、企業情報の漏洩や個人のプライバシーを侵害し、インターネットに流出した盗撮映像は、ストーカー事件などの犯罪を引き起こす要因と成り得るのです。

 最近の傾向として、盗撮用のカメラの販売数が急増しているものの、依然として盗聴器の人気は高いようです。その理由として考えられるのは取り付けの際にカメラのように向きなどを考える必要がなく、情報収集機器としての機能空間が広いことや用途に合わせた商品が数多くあることなどが挙げられます。

盗聴の被害
 
 怖れられている盗聴の被害とは何でしょう?
有名人でも芸能人でもない一般人のプライバシーを盗聴する事は考えにくいものです。
しかし資産を巡って兄弟同士が係争中であるとか、会社で新製品開発の重要会議中である等の利害が目的であることがほとんどなのです。
当事者以外の人で、盗聴器を付けられて構わないと言う人は、まずいないでしょう。それは他人にプライバシーを知られるのを誰もが怖れる為です。情報漏洩という盗聴本来の目的で受けるものを一次被害とした場合、プライバシーの侵害・精神的不安による苦痛・それから波及するうつ病等の二次被害は、想像を超えて大きな被害となっています。今までマスコミ等でもこの二次被害についてはあまり取り上げられてはいません。
ここでは、盗聴の二次被害について考えたいと思います。

◎盗聴の被害                            
 実際に盗聴されている場合は、以下に記されている1~2の一次被害を含め、3~13の二次被害があります。又、実際に盗聴されていなくても思い込んでいれば8~13の二次被害があります。

1 裁判による出費被害
2 秘密漏洩による被害
3 無言電話による被害
4 便乗盗聴による空き巣の被害
5 不特定多数に個人のプライバシーが侵される
6 流しの発見業者による高額出費
7 悪徳盗聴・盗撮発見業者による被害
8 人間不信によるトラブル
9 家庭内不和による被害
10 ノイローゼによる通院
11 発見器購入出費
12 盗聴防止機購入出費
13 自分で探し、壁などを壊した補修費用

盗撮とは

 映像用機器は医療・防犯・危険区域の監視など多くの事に利用されていますが、ここで言う盗撮とは、本人が気がつかないうちにCCDカメラ等の情報収集機器で撮った映像を、ケーブル又は電波などを利用して離れた場所で見たり記録したりする覗き等の悪用例を言います。
また、盗撮で怖いのはマニアが撮った映像はそこで留まりますが、セミプロ等が撮った映像はアダルトビデオ映像として二次使用されることです。レンタルショップの物は顔などにモザイクが掛けてありますが、裏ビデオとして出回ればそんな加工はされていません。
盗撮物の収録で多いのはトイレ・更衣室・ホテル・夜間の公園・闇の中の車・電車やエスカレーターのローアングルなどがあります。

◎盗撮に関する注意ポイント                 
・盗撮は1mmの穴からでも盗撮は可能である
 指定された部屋での着替えや更衣室などの盗撮にはこの1mm穴の利用が多いのです。
 偽装品も1mm穴で撮影が可能になるため、置物・掛け時計・スピーカーボックス・
 百科事典等、加工しやすいものであれば何でもカメラを仕掛けることが可能となりま
 す。

・盗撮のカメラ本体は、消しゴムからタバコの箱くらいの大きさまである
 最近ではビジネス用途として開発されたペン型カメラも普通に販売されています。
 また、ライター型のカメラ等はタバコの箱の中に入りますので、堂々と机の上で
 その役目を果たし、社員の不正調査に利用されるケースもあります。

・盗撮器の赤外線投光器がセットされていると完全な闇でも盗撮が可能
 彼女と久々にドライブ。誰もいないと思って山の空き地に停めた車内での大胆な
 行動…。
 3ヶ月後、レンタルビデオのパッケージに自分の姿が…。と、いうことがないよう
 に注意しましょう。

赤外線暗視カメラ(画像見本)

・盗撮器は置物・掛け時計・バッグなどの偽装品が今や一般に市販されている
 市販品はコストが低くなるため誰でも手に入れやすくなります。バッグ等に偽装して
 いるものはその用途が探偵等の隠し撮りを想定した商品ですが、置物・掛け時計は室
 内で使用するものです。外出先で指定された部屋等で待たされている時は周りに注意
 しましょう。

・盗撮器は用途により薄型、動体センサー付きのものもある
 盗撮器もその用途により次々とニーズに合わせて色々な製品が開発されてきています。 
 薄型のカメラは、まさかと思うベルトやスニーカーの中などに使用されることがあり
 ます。
 動体センサー付きは、所定の場所に人が来た時のみ記録できるため防犯には適してい
 ますが、それを悪用し、自動で下からのシャッターチャンスを狙うカメラ等の撮影機
 材に利用される事があります。

・野外では水着などが透けて写るフィルターを装着したカメラやビデオカメラがある
 海辺や野外のプールで、カメラを持っている人はそう多くはいませんので、気をつけ
 ていれば問題ありません。
 レンズ視線を感じたのなら水の中へ逃げ込みます。但し水の中から出るときは水着が
 濡れているので、さらに映像は透けやすくなりますので、注意して下さい。歩く時や
 浜辺で寝ている時はウェアーやバスタオル等体に密着していない物で覆えば大丈夫で
 す。水着もスカートの付いたデザインの物が安全です。

・盗撮した映像は電波で飛ばす事ができる
 自分の部屋でも盗撮される危険性があります。「新しいオーディオセットを買ったの
 で前の物をあげる」と言われ親切にセッティングまでしてもらい、喜んでいたら送信
 機付きの盗撮カメラが仕掛けられていたという事があります。こういったケースでは
 常に電源がつながっているので、24時間盗撮されていることになります。小さなプレ
 ゼントだけでなく、他人から頂いた電化製品等には十分注意して下さい。又、そのよ
 うな盗撮カメラは電波を発信している為、盗聴の被害でも多い「便乗盗聴」の危険性
 が考えられます。

◎主な電波の周波数帯一覧                    

ワイヤレスマイクは盗聴器ではないが、それと同様のことができる為注意する。(カラオケマイク等)

用途 下限周波数 上限周波数 モード ステップ
1.コードレス電話(親機) 380.2125 381.3125 NFM 12.500
2.コードレス電話(子機) 253.8625 254.9625 NFM 12.500
3.VHF帯航空無線 118.0000 141.9500 AM 25.000
4.UHF帯航空無線 255.0000 329.0000 AM 100.000
5.消防・救急無線 146.0000 154.6100 NFM 20.000
6.タクシー無線(基地局) 450.0125 451.5000 NFM 12.500
7.MCA無線・JSMR無線 850.0125 859.9875 NFM 12.500
(基地局)
8.パーソナル無線 903.3750 904.9875 NFM 12.500
9.短波帯ラジオ放送1 15.1000 16.3550 AM 5.000
10.短波帯ラジオ放送2 9.0400 9.9850 AM 5.000
11.ワイヤレスマイクA2規格 779.1250 787.8750 NFM 12.500
12.ワイヤレスマイクA・B規格 797.1250 809.7500 NFM 125.000
13.ワイヤレスマイクC規格 322.0250 322.4000 NFM 25.000
14.防災無線1(市町村・防災機関) 846.2500 847.1750 NFM 12.500
15.防災無線2(市町村・防災機関) 848.8250 849.7500 NFM 12.500
16.防災無線3(市町村・防災機関) 847.2000 848.8000 NFM 12.500
17.防災無線4(市町村・防災機関) 901.2000 902.8000 NFM 12.500
18.防災無線5 457.4125 458.2250 NFM 12.500
 (都道府県・政令指定都市)
19.防災無線6 410.2125 411.0250 NFM 12.500
 (都道府県・政令指定都市)
20. 防災無線7(市町村・防災機関) 466.0000 467.3750 NFM 12.500

・モードとは変調方式のことで、大きく分けてアナログ変調とデジタル変調があります。
 アナログ変調にはAM・FM・SSBなどがあり、受信したい電波に合わせて設定し
 ないと正しく受信されません。
 デジタル変調の電波は、通常の受信機では受信はできても復調できません。

・ステップとは周波数を探す際や手動で周波数を上下させる場合の間隔のことです。

◎主な盗聴器の周波数一覧                    
・盗聴波の数字は便宜上の数字で、実際に決められているものではありません。
・参考資料です。改定されている場合もありますので、正確には市販されている最新の
 周波数バイブルを参照して下さい。
・周波数のかっこ書きのタイプは、市販されている盗聴器本体の表示に対応します。
(改定の場合有)

■FM放送波帯
76MHz~88MHz(ワイドFM、FMラジオでも受信可能)

■VHF帯(単位 MHz)
太字・下線はよく使われている周波数、モードはナローFM

134.000
134.900
136.600
139.600
139.940(Aタイプ)
139.960
139. 970(Cタイプ)
139.980
140. 000(Bタイプ)
140.050
141.000
143.850(4タイプ)
143.880(5タイプ)
143.910(1タイプ)
143.94O(2タイプ)
143.970(3タイプ)
149. 000
149.450
149.895
154.000
154.585

■UHF帯(単位 MHz)
太字・下線はよく使われている周波数、モードはナローFM

298. 980
299. 320
339. 030
339.450
361. 825
396.430
396.440
396.820
397.240
397. 250
397.565
398.010
398.030
398.050
398.110
398.215
398.310
398.460
398. 605(Aタイプ)
398.640
398.645
398.650
399.025
399. 030(Cタイプ)
399. 250
399.430
399. 455(Bタイプ)
399.575
399.605
399.615
399.640
399.750
399.910
399.990

◎主な盗撮器の周波数                       

・1.2GHz帯 無線カメラ
専用の受信機などで受像可能。映像のみの場合と、音声付きのものがある。

・2.4GHz帯 無線カメラ
専用の受信機などで受像可能。映像のみの場合と、音声付きのものがある。

     暗視カメラ(送信機部分は別)
 

    ↑専用受信機            ↑送信機内蔵カメラ
   (1.2GHz帯)

           ※機材は画像見本です。

TV
498.6050~959.6650

主要な盗撮波の周波数一覧
・太字は、盗撮によく使われる周波数です。(市販の無線カメラなど)

(単位:MHz)
VHF帯 テレビ放送
映像周波数 音声周波数 ch
91.2500 95.7500 1
97.2500 101.7500 2
103.2500 107.7500 3
171.2500 175.7500 4
177.2500 181.7500 5
183.2500 187.7500 6
189.2500 193.7500 7
193.2500 197.7500 8
199.2500 203.7500 9
205.2500 209.7500 10
211.2500 215.7500 11
217.2500 221.7500 12

UHF帯 テレビ放送
映像周波数 音声周波数 ch 映像周波数 音声周波数 ch
471.2500 475.7500 13 693.2500 697.7500 50
477.2500 481.7500 14 699.2500 703.7500 51
483.2500 487.7500 15 705.2500 709.7500 52
489.2500 493.7500 16 711.2500 715.7500 53
495.2500 499.7500 17 717.2500 721.7500 54
501.2500 505.7500 18 723.2500 727.7500 55
507.2500 511.7500 19 729.2500 733.7500 56
513.2500 517.7500 20 735.2500 739.7500 57
519.2500 523.7500 21 741.2500 745.7500 58
525.2500 529.7500 22 747.2500 751.7500 59
531.2500 535.7500 23 753.2500 757.7500 60
537.2500 541.7500 24 759.2500 763.7500 61
543.2500 547.7500 25 765.2500 769.7500 62
549.2500 553.7500 26
555.2500 559.7500 27
561.2500 565.7500 28
567.2500 571.7500 29
573.2500 577.7500 30
579.2500 583.7500 31
585.2500 589.7500 32
591.2500 595.7500 33
597.2500 601.7500 34
603.2500 607.7500 35
609.2500 613.7500 36
615.2500 619.7500 37
621.2500 625.7500 38
627.2500 631.7500 39
633.2500 637.7500 40
639.2500 643.7500 41
645.2500 649.7500 42
651.2500 655.7500 43
657.2500 661.7500 44
663.2500 667.7500 45
669.2500 673.7500 46
675.2500 679.7500 47
681.2500 685.7500 48
687.2500 691.7500 49
電波理論

◎電波の基礎知識                        

■電波とは
 電波とは、電磁波の一種であり、周波数が3THz(テラヘルツ)未満の電磁波の
 ことをいいます。(電波法:電波の定義より)

■電磁波とは
 電磁波とは、空間の電場と磁場の変化によって形成された波のことです。
 電界と磁界がお互いの電磁誘導によって交互に相手を発生させあうことで、空間その
ものが振動する状態が生まれ、この電磁場の周期的な変動が周囲の空間に横波となっ
て伝播していくエネルギー放射現象の一種です。そのため、電磁放射とも呼ばれてい
ます。
 電磁波は光と同じスピード(約30万km/秒)で進みます。
 波が1往復する間に進む距離を波長といい、波が1秒間に往復する回数を周波数
(単位:Hz)といいます。

■周波数とは
 周波数とは1秒間に繰り返される波の数のことであり、ヘルツ(Hz)という単位で
 表されます。下図の波が上下1往復すると「1ヘルツ(Hz)」になります。

■波長とは
 波長とは、波の山から山までの長さのことです。波長は周波数に反比例し、周波数が
 高くなればなるほど波長は短くなります。

       波長の求め方 : 300÷周波数(MHz)=波長(m)

◎電波の特性                             
 光は空間に何もないと、ひたすら直進しようとします。
 電波も同じように、基本的には一定の方向へ進もうとします。(指向性)
 この指向性の強さは、周波数の高さに比例し、周波数が高ければ高いほど指向性が
強くなります。また、同時に送れる情報の量も増えます。
 では、周波数が高ければ高いほど便利かと言うとそうではなく、周波数が高いほど、
 それに比例して障害物の影響を受けやすくなります。
 ここでいう障害物とは、ビル等の建造物や山等の自然のもの、大気中の塵や水分など、
 電波の進む先にある様々な物を指します。

■迂回
 高い周波数の電波は指向性が強いため、より前へ進もうとしますが、その分、障害物
の影響を受けやすくなります。逆に、周波数の低い電波は指向性が弱いため、障害物
を迂回して進んでいくことができます。

・高い周波数の電波 ⇒ 指向性が高く、伝送できる情報量も多いが、障害物の影響
             を受けやすい。
 ・低い周波数の電波 ⇒ 指向性が低く、伝送できる情報量は少ないが、障害物の影
             響を受けにくい。

■減衰
 電波が障害物にぶつかると、その電波の持っているエネルギーが段々弱くなってしま
います。これを減衰といいます。電波が障害物にぶつかり減衰を繰り返していくと、
 最後にはエネルギーがゼロになり消えてしまいます。

■反射
 障害物によっては、何もなければ直進するはずの電波が違う方向に進んでしまうこと
があります。光が電磁波の一種であり、その光が鏡に反射するように、電波も反射す
 る性質を持っています。電波の種類(周波数の違い)によって、反射する物質も変わ
 ります。

■干渉
 電波同士が影響しあって、強くなったり弱くなったりすることを干渉といいます。

○電波の特性まとめ

 ・周波数が高い電波ほど指向性が強くなる。また、伝えられる情報量が多くなる。
 ・周波数が低い電波ほど、指向性が弱くなるため、障害物を迂回しやすい。
 ・光も電波も電磁波の一種なので、光や赤外線と同様に電波も反射する性質を持つ。
 ・周波数によって反射可能な物質が違う。(光は鏡、電波は金属、コンクリート等)
 ・反射以外に屈折、干渉、回折という性質がある。
 ・高い周波数の電波ほど水分に弱い。(屈折&減衰)
  例:衛星放送は雨の日に見づらくなる。
    高い周波数では、雨天時には遠くへ伝わりにくくなる。

高周波数 低周波数
指向性 強い 弱い
伝送情報量 多い 少ない
障害物 弱い 強い
距離 短い 長い

電波の種類と名称
 ※太字は、盗聴・盗撮によく使われる周波数帯、変調方式などです。
周波数 波長 名称 用途
3KHz~30KHz 100km 超長波 VLF 長距離通信
30KHz~300KHz 10km 長波 LF 海上無線・航路案内・ロランC
300KHz~3MHz 1km 中波 MF AM放送・アマチュア無線
3MHz~30MHz 100m 短波 HF 民間無線・トランシーバー
30MHz~300MHz 10m 超短波 VHF FM放送・テレビ放送・タクシー無線
300MHz~3GHz 1m 極超短波 UHF 警察・消防通信・テレビ放送・
携帯電話・PHS
3GHz~30GHz 10cm センチ波 SHF 衛星通信・電子レンジ※1・
GPS・Suica等
30GHz~300GHz 1cm ミリ波 EHF レーダー・映像伝送用簡易無線・電波望遠鏡
300GHz~3THz 1mm
1/10m サブミリ波 周波数が増えると、波長が短くなり、
光の特性に近くなります。太陽の光に影ができるように、電波にも到達できない地域ができます。これを不感地帯といいます。
又、周波数が低くなるにつれて、音に近い性質になり、ビルや山の裏側まで伝わるようになります。
3THz~30THz 赤外線
30THz~3000THz 可視光線
3000THz~ 紫外線
※1 電子レンジは電磁波を使用しています。

◎変調方式                             
 変調方式とは、情報を記録・伝送に便利な電気信号に変換する方式で、元の信号を
「搬送波」に乗せて送るために行うものです。

(アナログ)変調方式 特徴
振幅変調方式
「AM」
(Amplitude Modulation) 搬送波の振幅を変化させる方式で、ほかの変調方式に比べて簡単であるが、雑音に対しては弱い。
SSB変調方式
(Single Side Band
amplitude modulation) 振幅変調波(DSB波)からフィルタなどにより、上側波帯(USB)下側波帯(LSB)だけを取り出す変調方式で、「AM波」に比べ占有周波数帯域が半分、高周波パワー(出力)が1/4で済む。
周波数変調方式
「FM」
(Frequency Modulation) 搬送波の周波数を変化させる変調方式で、「AM波」と比べると、占有周波数帯域を広く必要とするが、レベル変動や雑音による妨害に強い
「NFM」
(ナロー・エフエム) 占有周波数帯域が狭い(主な盗聴器はこの方式)
「WFM」
(ワイド・エフ・エム) 占有周波数帯域が広い
CW
(Constant Wave,
Continuous Wave) 無変調の連続波。無線通信では、モールス信号の意味でもある。
用語
変調     :声の信号などを電波信号などに変更すること。
振幅     :搬送波や周波数などの振れ幅。
振幅変調波  :DSB波。振幅変調波から搬送波成分を除いたもの。
占有周波数帯域:送信に使う周波数の帯域(例398.6050=39806000-398.6100)。
無変調    :音声や信号が何も無く、Sメーターだけが反応するもの。

 変調にはいくつかの種類がありますが、大きく分けると「アナログ変調方式」と
「デジタル変調方式」の2つに分けることができます。
「アナログ変調方式」は、主に「振幅変調方式」と「周波数変調方式」の2つに
分けられます。
 「デジタル変調方式」は警察無線や携帯電話等に利用されていますが、現状、電波
 を拾うことはできても、復調するのはほぼ不可能と言われています。

○振幅変調方式

振幅変調方式は、原理上送受信機の構成がシンプルにできる、ある程度混信しても
 内容が聞き取れるというメリットがありますが、あまり音質は良くなく、ノイズに
 弱いという欠点があります。

○周波数変調方式

 周波数変調方式では、振幅は一定で周波数の変化だけが解ればもとの信号を取り出せ
ます。そのため、ノイズが入ってしまっても受信側のリミッターでノイズ成分を除去
できるので、比較的雑音に強いのが特徴です。

○デジタル変調方式

 デジタル変調方式とは、アナログ変調方式とは異なり、デジタル信号(”1”と”0”
 の2値)を伝送する変調方式です。
 アナログ変調方式に種類があるように、デジタル変調方式にも種類があり、主に
搬送波の振幅の違いで、”1”と”0”を表す振幅偏移変調(ASK)、搬送波の周波数の
違いで”1”と”0”を表す周波数偏移変調(FSK)、搬送波の位相の違いで”1”と”0”
を表す位相偏移変調(PSK)の3種類があります。
 スマートフォンなどの無線通信機器では、位相偏移変調(PSK)や、位相偏移変調
 と振幅偏移変調を組み合わせた直交振幅変調(QAM)が使われています。

■デジタル盗聴について
 探偵社にくる盗聴発見の問い合わせの中で、よく聞く言葉にデジタル盗聴というもの
 があります。相談内容としては「携帯電話が盗聴されている」といったものです。
つまり、「デジタル電波」を拾われて盗聴されているというものです。これはデジタ
ル盗聴という言葉の響きだけで広まった勘違いです。では、実際にデジタル盗聴とは
なんでしょうか?
 デジタル盗聴とは、デジタル電波を利用した盗聴のことです。つまり、携帯電話や
 PHSなど、デジタル電波を利用した機器を盗聴器として使用した盗聴のことです。
 一番わかりやすい使用方法は、携帯電話を会話を聞きたい部屋に置いておきます。
 携帯電話は着信音が鳴らないようにし、オート着信の設定をしておきます。その携帯
電話に外から電話をかければデジタル盗聴が成り立ちます。元々が携帯電話なので、
離れた場所からでも盗聴することができますが、会話の聞き取れる範囲やバッテリー
の問題などもあり、そのままの方法では実用性に欠けます。

■携帯電話の盗聴について
 携帯電話には個別に電話番号が割り当てられているため、個別に周波数が割り振られ、
 その周波数を傍受して復調すれば盗聴されると考えている人が多くいますが、実際、
 個別の端末ごとに周波数が割り当てられているわけではありません。携帯電話に使え
 る周波数帯は限られていて、個別に割り当てられるだけの余裕はないため、多くの人
 が周波数を共有しています。携帯電話で通話をすると、その通話ごとに端末を識別す
 る信号を音声などのデジタルデータと一緒に送信し、受信した端末側でその信号を元
 に自分宛のデータを取り出し通話を確立させています。(CDMA)また、通話ごと
 に周波数も変わってしまうので、狙った個別の携帯電話の通話を盗聴することはでき
 ません。

■スマートフォンの盗聴について
 携帯電話とは違い、スマートフォンはアプリさえ入れてしまえば盗聴や盗撮が可能に
 なります。主に遠隔操作アプリや自動作動アプリがそれに該当します。アプリによっ
て機能が違いますが、録音による盗聴、盗撮、位置情報の取得までできるものもあり
ます。注意が必要な点は、これらのアプリの録音機能を使い、盗聴をすることはでき
ても、スマートフォンでの通話自体を盗聴することはできないということです。今後、
更に様々な機能を持ったアプリが出てくる可能性もあるため、我々も常に情報収集し、
把握していかなければなりません。

■レーザー盗聴について
 レーザー盗聴とは、その名のとおりレーザーを使用した盗聴です。通常人の声(音)
 は空気中を振動波として伝わり、耳の鼓膜を揺らすことで相手に声として伝わります。
 この振動波は壁や窓ガラスにも伝わっています。簡単に説明すると、レーザー盗聴で
はレーザーを壁や窓に照射し、反射したレーザーを受光機で受信、解析することで窓
ガラスなどの振動情報を読み取り音声を聞く盗聴になります。盗聴可能距離は数百m、
条件次第では1km先も可能と言われています。実際に軍などでは利用されているよ
 うですが、価格も1千万円前後と言われており、一般には普及していません。

◎盗聴・盗撮発見調査に使用する機器
■盗聴・盗撮発見セット
 盗聴・盗撮発見機材セット例

・広帯域受信機(盗聴発見用)
・広帯域受信機(盗撮発見用)
・電界強度計
・指向性アンテナ
・アンテナコード
・ホワイトボード・ペン
・ヘッドフォン
・周波数バイブル(周波数帳)
・ドライバーセット
・マグライト

■それ以外に揃えるとよいもの
・電源延長コード(OAタップなど)
・手袋(白手袋はOK、軍手は不可)
・脚立(踏み台)
・オペラグラス
・手鏡
・地図
・新しい乾電池(単3・単4・単5、9V各種)

盗聴・盗撮発見調査

◎盗聴・盗撮発見調査に行く前の準備            
■調査機器のチェック
 ・調査機材は全て揃っていますか?
 ・ハンディ機器等のバッテリーは十分にありますか?
 ・調査機器に故障はありませんか?
 ・懐中電灯のバッテリーは十分にありますか?
 ・手袋・伝言板、脚立等の機材は揃っていますか?
 ・調査料金の領収書は準備できていますか?
 ・盗聴器の電源は切れていますか?又は電池は抜いてありますか?

■調査場所近辺の事前調査
 ・調査対象場所の周辺を地図で確認していますか?
 ・調査対象場所周辺にある電波発生施設(変電所等)の確認はしていますか?
 ・最寄りのNTTの場所はどこですか?連絡先はわかりますか?
 ・調査対象地域の電波状況(地方放送・消防署・警察・自衛隊・タクシー会社
  等)の確認はしましたか?

■その他の事前準備
 ・事前に訪問を告げられるような合言葉を決め、訪問をスムーズに行う。
  →周辺に盗聴・盗撮の実行犯が潜んでいる場合を想定して実施する。
 ・起こりうるトラブルの予防をしておく。
  →訪問予定時刻に来客中
  →突発事故による中止

近辺の事前調査は緊急時には省略しても、機器のチェックは済ませてから行きましょう。

◎調査対象のお宅訪問                     
■周辺状況のチェック
 ・見つけるのが目的ではなく、あくまでチェック
 ・目的の調査対象宅を探すふりをして、外部に盗聴機器を設置できるかを確認
 ・後の周辺調査の際、迅速に行うための準備行動

■玄関に入る
 ・玄関に入ったら速やかに以下の行動を行う。
  →基本調査料金の受領(必ず領収書を切って持参する。)
  →調査終了まで会話はボード等の筆談で行うことを確認する。
  →調査開始場所へ移動する。

◎盗聴・盗撮発見調査開始                   
調査対象部屋の盗聴調査
 ・機器のセッティング
 ・室内の家電製品の電源を全て入れる。
 ・このとき必要であれば調査機器の電源も確保する。
 (室内のコンセントの数が足りない場合もあるので延長コードを持参した方が
  良い。)
 ・室内電波の調査
 ・据置又はハンディの広帯域受信機を使用し、室内で受信できる電波を全てチ
  ェックする。
  その際、ヘッドフォンを用い、不用意に大きな音が出ないようにする。
 ・指向性アンテナを用い、発見された電波の発信方向をチェックする。
 ・盗聴とは関係のない電波を周波数バイブルを用いて除いていく。
 ・一通りチェックした後、ハンディタイプの電界強度計又は広帯域受信機で部
  屋の壁から調査する。
 ・同時に、有線及び不活性盗聴器の視認調査を行う。
  →高いところは、脚立(踏み台)等を利用する。どうしても覗きにくいとこ
  ろは鏡で映して確認する。
  →暗く、狭いところは懐中電灯とファイバースコープなどを使用する。ファ
  イバースコープがない場合は、ご依頼者様の了解のうえ、掻き出すか障害物
  を移動させる。

◎各チェック場所と対応                     
■壁
 ・電界強度計を使用した調査
  指向性のアンテナの先端を調査方向に向け、上下左右に壁面に対して可能な
  限り垂直に移動させます。
  反応が発見されたら、針の振れの大きい場所を中心にアッテネーターを使用
  し感度を落としながら発信場所を絞り込んでいく。
  発信場所を絞り込んだらその場所を詳しく調査する。

 ・ハンディタイプ受信機を使用した調査
  基本はスピーカー(受信機)とマイク(盗聴器)とのハウリング効果を利用
  します。
  電波を受信した状況でスピーカーを壁に向けて上下左右にゆっくりと移動
  させます。
  ハウリング音がしたらアッテネーター又はボリュームを操作し感度を落と
  しながら発信場所を絞り込んでいく。
  発信場所を絞り込んだらその場所を詳しく調査する。

 ・視認・触診による調査
  壁面に沿って指を這わせ、不自然な膨らみがないか、ひび割れ、ピンホール
  (小さな穴)がないかを全体的に調査する。
  家具等により直視できない場所は、鏡・ファイバースコープでの視認や、了
  解を得て家具を移動させるなどして調査を実行する。

■コンセント・電話線ジャック調査
 ・壁面とは別に行う。調査方法は壁と同じ。
 ・電話線ジャックについては電話をチェックするときにも行う。

■絵画・壁掛け
 ・壁面調査と同時に行う。
 ・反応がなくても設置されている事があるので、額の後ろ、上、中を確認する。
 ・最近はパッチワーク等が掛けられていることがあるので注意する。

■天井
 ・各機器を使用した調査(基本は”壁”の場合と同じ。)
 ・視認・触診による調査(基本は”壁”の場合と同じ。)
 ・天袋等、検査口より天井裏の調査を実施する。
 (疑いのある場合のみでも可。ご依頼者様の意向により決定する。)
 ・部屋に取り付けられている照明機器の調査
 ・ポイントは、電灯の傘の上、据え付け型の電源部等の電力の供給可能な場所
  と下から見えにくい場所。

■棚
 ・各機器を使用した調査(基本は”壁”の場合と同じ。)
 ・視認・触診による調査(基本は”壁”の場合と同じ。)
  棚の場合、物に隠れて盗撮や有線式・携帯電話型が置かれている可能性が高
  いので、置いてあるものを動かして調べるとともに、置いてあった物につい
  ても調査する。

■置物
 ・置物等については、機器を使用し調査すると共にピンホール等不自然な点が
  ないかチェックを行う。
 ・特に信号等でON・OFF切り替えのできるものがあるので底や背部のチェ
  ックは行う必要がある。

■家電製品・間接照明等電気器具
 ・各機器を使用した調査(基本は”壁”の場合と同じ。)
 ・視認・触診による調査(”置物”についての調査の場合と同じ。)
 ・これらは電源が入った状況でのみ稼働するものが設置されることが多いので、
  必ず電源が入っていることを確認して行う。但し、調査中の部屋以外では逆
  に電源を切っておくこと。
  調査対象の部屋のみ電源が入っている状況が好ましい。(テレビ、ラジオ、
  ステレオ等はその限りではない。)
 ・二股コンセント、テーブルタップ等もその中に仕込まれている可能性がある
  ので必ず調査する。

■窓
 ・各機器を使用した調査(基本は”壁”の場合と同じ。)
 ・視認・触診による調査

 窓そのものの調査として : 窓枠、カーテンレール、サッシ枠を調べる。
 窓外の置物の調査として : 鉢植え、空調の室外機、ベランダ等の柵、衛星                
               放送のアンテナを調べる。
 窓の付随物の調査として : 空調の室内機、リモコン、換気扇、換気口を調
               べる。
               空調は家電製品と同じく電源を入れて調べる。
               窓からの景色を確認する。その窓を覗けたりす
               るポイントがあるかどうかも確認する。

■床
 ・各機器を使用した調査(基本は”壁”の場合と同じ。)
 ・視認・触診による調査(基本は”壁”の場合と同じ。)
 ・まれに配線類が床に埋設されている場合や、張り合わせのカーペット、床材
  で覆われている場合には、不自然な盛り上がりがないか、置かれている家具
  の合わせ目をチェックしておく。
 ・カーペット、敷物
  床と同時にチェックして問題ないが、裏側もチェックしておく方が安全であ
  る。

■家具
 ・各機器を使用した調査(基本は”壁”の場合と同じ。)
 ・視認・触診による調査
  それぞれに必要なものが異なるため、下記を参考にする。

■机・テーブル
 ・天板の裏を調べると共に脚もよく調べる。
 ・引き出しのある場合、その裏、引き出し口の奥も要注意ポイントである。

■椅子
 ・調査個所は背もたれ、脚等の空間があるところが要注意です。
 ・椅子の場合、机とは違い動かすことが容易であるためひっくり返す等行って
  みる。

■ベッド・ソファー・応接セット
 ・調査は下部を中心に行う。潜り込めればそれに越したことはないが、不可能
  な場合、鏡、ファイバースコープ等でチェックする。最低でも懐中電灯と手
  の届く範囲での触診は行うべきである。

■テレビ・ラジオ・ビデオ・オーディオ等音響機器家電
 ・ノイズが発生するため、基本的に盗聴器の設置には向かない。ただステレオ
  等は設置場所によっては可能性が高いので探査と視認を行う。
 ・各家電機器のリモコンをチェックすることも忘れない。

■電子レンジ・冷蔵庫等大型家電
 ・ノイズが発生するため、基本的に盗聴器の設置には向かない。ただその機器
  周囲に設置されていることがあるので、目視と触診は行う。

■ラック・タンス
 ・ラック、サイドボード、本棚は可能なら中身を出して調べてみる。実際は中
  身をずらす等をしてチェックする。置物の類は全てチェックする。タンス等
  はご依頼者様のプライバシーに関係してくるため、相談の上どうするかを決
  める。場合によっては機器探査のみで終了させる。

■トイレ
 ・各機器を使用した調査(基本は”壁”の場合と同じ。)
 ・視認・触診による調査(基本は”壁”の場合と同じ。)
 ・要注意対象の調査
  換気扇、貯水槽、汚物入れ、ペーパーホルダー等の付属物について視認・触
  診を利用した調査を行う。
 ・プライバシー性の高い場所はご依頼者様と相談の上どうするかを決める。

■風呂
 ・各機器を使用した調査(基本は”壁”の場合と同じ。)
 ・視認・触診による調査(基本は”壁”の場合と同じ。)
 ・プライバシー性の高い場所はご依頼者様と相談の上どうするかを決める。

■玄関
 ・各機器を使用した調査(基本は”壁”の場合と同じ。)
 ・視認・触診による調査(基本は”壁”の場合と同じ。)
 ・特に注意するのはドアポストの中。ノーリスクで取り付けられるので行われ
  ている可能性がある。

■電話盗聴に対する調査
 ・電話については回線を使用している全てについて行います。

■一般電話
 ・親機を使用
  まず、受信機で盗聴器からの電話の音を聞くために”123″、”177″、”117″等
  を使用し電話をかけ、通話中の状況を作る。

  ○各機器を使用した調査
   発信前、発信後を比べ新たな電波の発信があったかを確認する。
  ○発信が確認されたら、ハンディタイプの機器を使用し発信源を調査する。
  ○本体→ケーブル→モジュラージャック(差込)の順に追いかけていく。
  ○発信源が室内に確認されたら勝手には外さず、必ずご依頼者様に報告し、
   相談する。
  ○室内に見つからない場合、家屋内→家屋外の順に発信源を調査する。
  ○家屋外に設置されている場合、発信源を確認しご依頼者様に報告すると共
   に対応を相談する。
  ○設置場所によってはNTT、施設管理者等への連絡が必要となる。

 ・子機を使用
  まず、受信機で盗聴器からの電話の音を聞くために”123″、”177″、”117″等
  を使用し電話をかけ、通話中の状況を作る。
  ○各機器を使用した調査
   親機と同じ。
  ○子機内に発信源がない場合は親機を調査する。
  ○子機を調査する場合、受信機を使用し会話の漏洩が容易であることをご依
   頼者様に指摘しておくことを忘れないようにする。
  ○アナログタイプのものであれば、子機からの電話を盗聴するのに盗聴器は
   不要である。
  ○周波数バイブル参照

■FAX
 ・調査方法は通常電話と同じ
 ・FAXについては、音声ではなくFAX信号を盗まれる場合があるので注意
  する。

■家屋外調査
 ・これについては、ご依頼者様と相談の上調査内容を決める方がよい。
 ・基本は、不自然な配線、装置の設置がないかを確認する。
 ・ポイントは電話線の交換機、保安器、ヒューズボックス等が考えられる。
 ・周辺を見渡し、危険性の感じられる場所をチェックする。
 ・ほとんどのご依頼者様が”内密に”ということを求めているのであまり派手な
  ことをする必要はない。特に要望がない限り、訪問前のチェックと合わせて
  簡単に済ませる。

■最終報告
  調査を全て終了したら、ご依頼者様とよく相談する。

■報告は明確に
  「盗聴・盗撮の状況は現時点ではありませんでした」または「盗聴・盗撮
  が行われていました」のどちらかです。ハッキリ答えるようにしてください。
  ”多分”とか”一応”のような曖昧な表現は不要です。
  ご依頼者様の知りたいことは、盗聴されているのか、いないのかのどちらか
  です。

■盗聴・盗撮器があった場合
 ・会話できるよう安全な場所に移動する。
 ・盗聴・盗撮機器の発見があればその撤去についてご依頼者様と相談する。

  場所によっては私達が触れられないところ(電気配線や電話回線など、法律
  的に又は実務的に)もありますので、ご依頼者様とよく話し合う必要があり
  ます。又、警察に届ける場合も同様です。あくまで盗聴・盗撮機器の発見ま
  でが私達の仕事であることをご依頼者様に話してください。

  発見された盗聴・盗撮機器の使用者を割り出す等、通常の調査業務の依頼へ
  結びつけるのも良いし、定期的な調査依頼を受けるなど、なるべく継続して
  業務を受けられる形でのクロージングを心がけてください。

■盗聴・盗撮機器がなかった場合
 ・ご依頼者様に現在は盗聴・盗撮の事実のないことをハッキリと伝える。
 ・ご依頼者様に盗聴・盗撮される覚えがあるかどうか、今回なぜ盗聴・盗撮調
  査を行おうと思われたのか等をお聞きしてください。詳しく話を聞くことに
  よって、以降の対応が取りやすくなります。

■最後に
 現在の盗聴・盗撮の状況を説明し、

 ・撤去してもそれで終わりではないこと
 ・金品・貴重品の紛失がないこと
 ・立ち会いの必要な場合の料金の説明
 ・定期的な調査の必要性と提案

 を了解してもらい、可能であれば書面にしてもらうようにします。

盗聴・盗撮器の種類と一覧

【盗聴器の種類】
用途 方式 盗聴器
室内用 直接式 テープレコーダー(ICレコーダー)
コンクリートマイク
レーザーモニター
望遠マイク
有線式 ニードルマイクとアンプ(コンクリートマイク)
キャリアホン等(親子電話の原理)
無線式 カード型(電池式)
ボックス型(電池式及びコンセント内部のAC型)
電卓・置物・時計・コンセントタップ
家電及び照明器具内部等の偽装品
デジタル盗聴器(携帯電話・PHS等の改造)
電話用 直接式 ピックアップ装置と録音機
(FAX含む) テープレコーダー(ICレコーダー)・イヤホン等
有線式 引き込み線+同上の装置
無線式 電話ヒューズ・モジュラーソケット等の偽装品
ボックス型
その他 無線式 コードレス電話
ワイヤレスマイク

【盗撮器の種類】
用途 方式 盗撮器
直接式 ハンディビデオカメラ
有線式 ピンホールカメラ等と録画装置
室内用 小型カメラ等と録画装置
無線式 ボックス型(電池式及びコンセント内部のAC型)
電卓・置物・時計・コンセントタップ
照明器具内部等の偽装品

【盗聴器の一覧】
     ICレコーダー
形状 直接式
用途 室内 電話
電源 乾電池540分(録画時間に準ずる)
使用範囲 主に会議用に使用するもの
範囲は同じ部屋程度
範囲 直接0m

コンクリートマイク
形状 直接式
用途 室内 電話
電源 乾電池60分
使用範囲 壁越しなどの状況で使用するため、隣
室までが範囲
範囲 直接0m

コンセント型
形状 無線式
用途 室内 電話
電源 家庭用電源(半永久)
使用範囲 コンセント型に偽装されているため、
見た目ではわかりにくい
範囲 直接0m~200m

モジュラーソケット型
形状 無線式
用途 電話
電源 電話線
使用範囲 中継ユニットに偽装または、壁の中な
どに隠されているためわかりにくい
範囲 0m~200m

ボックス型
形状 無線式
用途 室内
電源 乾電池100~190時間
使用範囲 室内盗聴に使用
8畳間程度なら十分に音が拾える
範囲 0m~200m

ペン型
形状 直接式
用途 室内
電源 ボタン電池6時間
使用範囲 会議録音用盗聴器だが、一般家庭に
あっても不自然ではない
範囲 0m

リモコン型
形状 無線式
用途 室内
電源 リモコンの電池と併用
使用範囲 電池がなくなっても入れ替えてもら
える
範囲 0m~200m

モジュラー2分岐コネクタ
形状 無線式
用途 電話
電源 電話線
使用範囲 電源が不要で取り付けも簡単なため、
使用される確率が高い
範囲 0m~200m

パソコン内蔵型
形状 無線式
用途 室内
電源 パソコン
使用範囲 バッテリーも一緒に移動するため、
勤務先でも自宅でも盗聴できる
範囲 0m~200m

マウス型
形状 無線式
用途 室内
電源 USB端子
使用範囲 実際のマウスとして使用可能
但し、PC動作時のみ
範囲 0m~200m

電卓型
形状 無線式
用途 室内
電源 480時間
使用範囲 集音時間が長く使い道はあるが、引き
出しの中などでは効果は落ちる
範囲 0m~200m

時計型
形状 無線式
用途 室内
電源 時計と併用
使用範囲 時計に埋め込まれたもの
ドラマなどでも一般的
範囲 0m~200m

携帯電話型
形状 無線式
用途 室内
電源 バッテリーに準ずる
使用範囲 4~5日目安 待ち受けで12日間程
デジタル携帯電話やPHSを改造した
もので着信音・バイブ機能は撤去されて
いる。番号非通知で電話すれば記録も
残らない
電話で受信が可能
範囲 3~5mの範囲の集音
携帯電話などのサービスエリア内

【盗撮器の一覧】

ビデオカメラ
形状 直接式
用途 室内
電源 バッテリーに準ずる数時間
使用範囲 無線式で使用することもできる

範囲 直接

暗視カメラ
形状 無線式・有線式
用途 室内・屋外
電源 バッテリーに準ずる
使用範囲 暗視カメラのため夜間・暗闇での撮影
も可能。本体は小さいが12Vのバッ
テリーを必要とするため実用性には
欠けるが、近くで電源が取れる場合は
使用される可能性もある
範囲 0m~50m(無線の場合)

携帯型
形状 無線式
用途 室内・屋外
電源 バッテリーに準ずる
使用範囲 携帯電話にカメラを埋め込んだ物で、
カメラ付き携帯電話とは別のもの
PHS型のものは位置検索もできる
範囲 0m~200m

ペン型
形状 無線式・直接式
用途 室内・屋外
電源 バッテリーに準ずる
使用範囲 専門電気店やネット販売で簡単に購
入できるため、最近の盗撮機器の主流
となっている
範囲 0m~30m(無線の場合)

小型ライター型
形状 直接式
用途 室内・屋外
電源 バッテリーに準ずる
使用範囲 専門電気店やネット販売で簡単に購
入できるため、最近の盗撮機器の主流
となっている
範囲 直接

盗聴と法律

 盗聴における裁判では、電波法・電気通信事業法・住居侵入罪などで裁かれることが
ほとんどです。後の項に関連条文の抜粋を記載してありますが、ここでは事例を挙げて
説明していきます。

■無線式盗聴器のほとんどは違法?
 日本で年間に十数万個も販売されている盗聴器は厳密にはそのほとんどが使用すると
電波法の第4条の違反となります。例外となる同条の一項「発射する電波が著しく微弱
な無線局で総務省令で定めるもの」とは電波の周波数が76~90MHzのFMワイヤ
レス帯域のもので、それ以外の盗聴器のほとんどが使用すると違反になります。

■電話や盗聴器の電波を受信すると違反?
 厳密に言うと、一般の人が市販の広帯域受信機で電話の内容を聞くと、電気通信事業者法第4条の「電気通信事業者の取り扱い中に係る通信の秘密」違反になると考えられます。しかしここは専門家の間でも意見の分かれるところです。仮に違反となってもその傍受の立証が極めて難しいのです。コードレスや他人が設置した盗聴器の電波を受信(傍受)することは違法ではありませんが、その内容を他人に漏らしたり、テープに録音して販売等すれば、「通信の秘密を侵した者」「無線通信の秘密を漏らし、又は窃用した者」となり違法となります。

■自分の会社に盗聴器を仕掛けると住居不法侵入?
 興信所からお金で依頼され、自分の会社に盗聴器を仕掛けた場合、不法侵入にならな
いと考えている人が多いのではないでしょうか?しかし、その行為は会社の職務に関係
がないので住居不法侵入罪(刑法130条)が成立します。

■電話盗聴は罪が重罪になる?
 電話盗聴はあらゆる罪が加算されて重罪になりやすいのです。盗聴器設置のた
めの行動を想定した場合、電信柱は電力会社又はNTTの所有物なので一切登れません。そして家屋外壁の電話保安器への取付けは、ほんの僅かでも敷地内に入るので住居不法侵入罪、設置に成功すれば電波法・電気通信事業法・有線電気通信法違反のいずれかに抵触します。もし夫婦間で電話盗聴器を部屋の中に仕掛けた場合は、取り付け場所や盗聴器の種類にもよりますが、工事担任者資格違反、電波法に抵触します。

■盗聴テープを証拠能力とみなした判例
 夫の電話を盗聴したテープを証拠に、妻が夫の不倫相手に1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が1990年(平成2年)11月28日東京地裁であった。谷口幸博裁判官は「たとえ証拠取得方法に違法があっても、証拠能力が失われるとはいえない」と盗聴テープの証拠能力を認め「守操請求権を侵害した」として不倫相手の女性に400万円の支払いを命じた。
判決によると、A子さんの夫(54歳)は1986年(昭和61年)、理由を告げずに家を出て、被告B子さん(54歳)方の隣室で生活するようになった。翌87年(昭和62年)5月、夫から暴力を振われた上に「家を出なければ殺すぞ」などと脅されたA子さんは自宅を出たが、興信所に調査を依頼したりした結果、夫とB子さんが親密な交際をしていることが判明し提訴した。

 この判例は多くの人が抵抗なしに受け止めることができると思います。日本の法律も基本的にはこの判例の延長のようです。しかし今までの例を見てもわかるように、日本においては盗聴行為そのものを直接規制する盗聴罪という法律がありません。盗聴を悪用したときの罰則や使用における規制の方法の改善を望んでいるのです。悪用された被害者側から見れば、現行の罰則は的外れであり、また
それ自体も微罪であるため、法の保護による安心感はなく自衛を決意する方が殆どです。現時点においては野放し状態というのが実情ではないでしょうか。

◎盗聴行為に適用される法律                 
■電波法
第4条(無線局の開設)
無線局を開設しようとする者は、総務大臣の免許を受けなければならない。ただし、次の各号に掲げる無線局については、この限りではない。

1.発射する電波が著しく微弱な無線局で総務省令で定めるもの。

第59条(秘密の保護)
何人も法律に別段の定めがある場合を除くほか、特定の相手方に対して行われる無線通信(電気通信事業者法第4条第1項又は第90条第2項の通信たるものを除く。第109条においても同じ)を傍受してその存在若しくは内容を漏らし、又はこれを窃用してはならない。

第109条
無線局の取り扱い中に係る無線通信の秘密を漏らし、又は窃用した者は、1年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処する。

■電気通信事業法
第4条(秘密の保護)
電気通信事業者の取り扱い中に係る通信の秘密は侵してはならない。

■プライバシー侵害に適用される罰則
有線電気通信法十四条「通信の秘密を犯す罪」
有線電気通信の秘密を犯した者は、一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。
有線電気通信の業務に従事する者が秘密を犯した場合は二年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。

刑法百三十条「住居不法侵入」
理由なく、他人の住居又は人が看守する邸宅・建造物に侵入し、又は要求を受けてもその場所から退去しないものは三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

軽犯罪法一条二十三項「窃視罪」
正当な理由がなく、他人の住居・浴室・更衣室・便所・その他、人が通常衣服を着けないでいるような場所を密かに覗き見たものは拘留又は軽い刑事罰に処する。

刑法百三十三条 郵便法七十七条・八十条「信書開封罪」
理由なく封をした手紙を開けた者は一年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

刑法三十四条「秘密漏洩罪」
医師、薬剤師、産婆、公証人、弁護士又はこれらの職にある者は理由なく職業上知った他人の秘密を漏らしたときは六ヶ月以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。

刑法二百六十二条「器物損壊罪」
他人の物を打壊し、又は傷害した者は、三年以下の懲役又は三十万円以下の罰金若しくは軽い刑事罰に処する。

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